10月11日修正。
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『ネクロネシアシリーズ』は、株式会社パッチガーデンによるファンタジーアニメ作品、及びそれを原作とした水上篤志によるライトノベルシリーズである。
目次 |
[編集] 概要
- 全3巻。
- 外伝が1本、全3巻存在する。また、新たな外伝が発表される予定。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。
[編集] 世界観
[編集] ストーリー
[編集] 登場人物
[編集] 主人公
- ウカリィ・マリヤ・ケシュタ(声のイメージ。以下同じ:中原麻衣)
- 本作の主人公。ノマスクチュイ教東方教会の尼僧で、教会初の女性輔祭。
- 全地総主教庁はじまって以来の才媛とうたわれるが、マフディー教の帝国ではたいした肩書きにならず、御業使い兼退魔師としてドサ回りの日々を送っていた。しかし突然ノーヴァレムーサに呼び戻され、守備隊と騎士団が消えたネワロネ島の謎を解くため、ヒュッレムやフルール、オメーラとともに総主教の密命を受けて島へ潜入する。
- いつも笑顔でいるヒュッレムには冷たい言葉を投げることがよくあるが、これは彼女と反対の意見を出すことで、いちばん世間の常識をもっているフルールに考えさせるため。実際に彼女のおかげで、フルールがヒュッレムの無謀な作戦を修正できている。
- 東方教会の教えに従い、ローブと僧帽以外は身に着けていない。そのため、裾を乱したり転倒するような行動は極力さけている。戦闘時は、御業を使った後方支援担当。
- ヒュッレム・バヤズィトウル・ネワローニー(伊藤静)
- 魔術師。鮮やかな赤髪と黒マントがトレードマーク。
- 異教徒のウカリィに単独でネワロネ島を調査させることに不安を抱いた帝国政府が、監視役として同行させるよう圧力をかけたことで派遣が決まった。きっぷがよく豪快な性格だが、無謀で思慮に欠けるところがあり、ウカリィに「傲岸不遜と天真爛漫の境界線上で人生を送っている」と評される。
- ダルヴィーシュ(清貧衆)としての身分を与えられている。実際にダルヴィーシュの小さなグループでは評定衆の地位をもち、フルールは彼女につけられた使用人だった。
- 名前は「ネワロネで生まれたバヤズィトの息子であるヒュッレム」という意味。名前からわかるように、ネワロネ島出身。評定衆に入ったので男と見なされるようになり、「息子」を名乗った。
- 今回の災厄の犯人と、何か因縁があるらしいのだが……。
- ボッコのフルール(佐倉綾音)
- 拳闘奴隷。わがままなヒュッレムの下僕として、また劇中ではなにかと主人にかみつきがちなウカリィのなだめ役として、苦労の絶えない日々を送っている。隠れ巨乳。
- もともと彼女は帝国の南方で、ノマスクチュイ教徒の家庭に生まれた。しかし足腰がとびぬけて丈夫だったため、女性にもかかわらず帝国軍の異教徒部隊に強制徴用される。戦技は身につけたものの、そもそも体が鍛えられたのは故郷の野山を走り回っていたからで、人を殺す気などなかった彼女は、軍内部でも白眼視され、けっきょくダルヴィーシュに売り払われたのである。
- 僧院と魔物の巣を往復していたウカリィや修道グループという特殊な環境にいたヒュッレムにくらべて世間を知っているため、扱いの悪さとは裏腹に重宝されている。また、気が弱く控えめに話す割りに、その内容は正鵠を射ていることが多い。
- オメーラ(山口勝平)
- ヒュッレムの使い魔。銀色に輝く正十二面体が、宙に浮いていると考えればわかりやすい。
- ふだんはそのままの姿だが、遠くを偵察するときや物をつかむときは、十二面のうちどれかが開いて、中から触手が出てくる。あの主にしてこの使い魔といえる荒っぽい主張と、豪放な性格が魅力(本人談)。
- 高速で体当たりを行ったり、多数の触手で一瞬のうちに魔族たちの武装解除を行うなど、意外に戦闘能力は高い。
[編集] 帝国
- プトレマイア総主教(大塚芳忠)
- 東方教会の五総主教のひとり。洗礼名キリロス・ルカリス。ウカリィの師。
- 西方教会に強烈な反感をもっていて、東方教会でも有数のタカ派といわれている。西方教会(そして神聖同盟)をたたきつぶすためなら手段を選ばないと評され、また実際に帝国やマフディー教の高官とパイプを構築するなど、高僧にあるまじき非情さをもつ。そのため、悪魔に魂を売ったなどと批判されることも多い。
- ただ、なりふり構わない彼の行動は、硬直した東方教会に新風を入れることにもつながっている。女のウカリィに、本来は男性しか取得できない輔祭の資格をさずけたのも、そのひとつとされる。
- ソコルル大宰相(菅生隆之)
- 帝国の大宰相。三代前の皇帝から仕える皇帝府の大黒柱。
- 本名ソコルル・メフメト・パシャ。フルールと同じ異教徒部隊の出身で、そこから近衛兵に抜擢されたことで政治の道を歩む。その後ブタペシュト、ドルゴルーキスク、グラナダなど神聖同盟領の大都市を次々に攻め落とし、名宰相の呼び名を不動のものにした。
- 現在は軍務よりも内政にはげみ、新しく領土となったハーリディーヤの安定化をめざしている。ハーリディーヤの反政府組織を鎮撫するためなら、ノーヴァレムーサのマフディー筆頭導師とプトレマイア総主教を同時に送りこむ、辣腕の政治家。
- ネワロネ島にヒュッレムを同行させたのは彼である。
- メフメット皇帝(山崎たくみ)
- 帝国第12代皇帝、メフメット3世。本名メフメット・イブン・ムラート・オットマーニー。
- 無能を絵に描いたような人物。父の代からソコルル大宰相に政務をまかせきりで、自分は後宮で愛人と戯れている。そのため帝国の情報にもうといところがあり、ひそかに侍女の嘲笑を買っている。
- サフィエ皇太后(真山亜子)
- 皇太后。西方出身で、本名はソフィア・デ・ヴェネタ。
- 神聖同盟諸国のひとつヴェネタの貴族。首都ヴェネタから父の領地へ向かう途中に誘拐され、山賊から海賊へ、そして帝国御用達の奴隷商人へと売りまわされて、後宮に入れられた。
- 息子が皇帝になり、後宮で贅沢な暮らしをしていても、自分が西方人だと思っている。そのため、ヴェネタへなんども帝国の機密を漏らしてきた。ネワロネ島の事件が皇帝府に波を立てたことを知ると、関連する情報をさぐりはじめる。
[編集] 魔界
- オーゲットス・エスツェード・ナリー(喜多村英梨)
- ネワロネ島の大悪魔。高い情報処理能力を有する。
- 九尾の狐。実家は魔界でも格式の高い妖狐の宗家だが、本人の戦闘能力は高くない。そのため魔力と知力のすべてを情報収集と分析にまわしており、結局バトル担当の部下たちに守られつつ、後ろから命令だけする破目になっている。
- 指揮官先頭を旨とする悪魔の名族としては致命的な欠点なのだが、本人はこの点を改善する気がまったくないので、代々仕えている悪魔たちに頼ってばかりいる。
- スパレリブ・スタイク・ゴード・ミーノータウロス(佐藤聡美)
- 牛女。破壊的な腕力を誇る。
- ミノタウロス(牛頭男)と件(くだん。人面牛)のハーフ。そのためか、ミノタウロスの凶暴な性格が消え、かわりに件の予言能力が身についた。といっても、かなりよくあたる勘といった認識しかされていない。
- 腕っ節が強いのに使おうとしない、わがままな主に振り回されて困っている、胸囲が大きい、などフルールと共通点が多く、2人の一騎打ちという場面では、戦わずに彼女と世間話をしていることもある。
- “ニャル・ウニド”小林さよこ(野上ゆかな)
- 異国の蛇女。魔法力は魔界でも屈指とされる。
- 蛇に化ける蛇魔は悪魔のなかでも伝統ある一族で強大な力を持っていることが多く、彼女もその多数派に含まれる。物理攻撃どころかウカリィの御業も、予測できるものならおおむね反射できるという恐ろしい力の持ち主。スパレリブと組めば無敵を誇る。
- だが、上記のような実力をもつ強者にもかかわらず、彼女はオーゲットスに絶対の忠誠を誓っている。理由は不明。
- イマージン・ノバ・バグベア(江川央生)
- 黒助。西方で有名な悪魔。
- 魔界でちょうど激化した主導権争いで、妖狐より優勢となったダークエルフ陣営の差し金で送られてきた。ナリーたちに関する情報をできるだけ多く得ることが目的のため、目の利く彼が選ばれた。
- だがその能力をオーゲットスに知られ、ネワロネ島では偵察部隊を率いる(おしつけられる)ことが多い。また、低級魔族を組織化して指令を出すなど、個人プレーが多い悪魔のなかでは例外的に集団戦法を得意とする。
- 監視役ではなくパーティーの一員として市民権を得ているオメーラに、ひそかな嫉妬を覚えているらしい。
[編集] その他
- ネワロネ(沢城みゆき)
- 伝説の大魔術師。実在したかどうかは、人によって判断が分かれる。
- 伝承によれば、まだネワロネ島が別の名前で呼ばれていたほどの大昔に、彼または彼女が一夜にして住民を抹殺し、彼らを生贄にささげて悪魔召喚の儀式を行ったとされる。この伝承と劇中で語られるネワロネ島の事件には共通点が多く、ウカリィは悪魔召喚の可能性を疑っている。
- シンクのラスール(小山力也)
- マフディー教の教祖。ラスールとは「使徒」の意。
- 約千年前、ジャズイラ地域の都市シンクで貿易商を営んでいた彼は、あるとき全宇宙を支配する唯一絶対の神「シャダイ」に遣わされた天使から啓示を受け、自分より後に現れる偉大な使徒マフディーについて、シャダイの言葉を世に広める使命を負う。彼のような人間を、「神の言葉を預かった者」ということで「預言者」といい、彼は五大預言者の五人目とされる。
- 当初、彼のグループは多神教を奉じる都市富裕層に迫害されていたが、教えに共鳴した人間が多数にのぼるようになると、聖戦を宣言しシンクを支配下におさめた。世俗領主としても有能であった彼は、その後ジャズイラ地域の都市を次々に攻め落とし、マフディー王国を建国したが、その直後に死亡する。
- 逸話が多く、特に偶像崇拝を堅く禁じた話が知られるが、天使に呼びかけられたが幻覚と勘違いして家に逃げかえった、上衣の袖で寝ていた猫を起こせず外出時に袖を切りおとした、金銀財宝をもって誘惑する悪魔に一家団欒を求めて追いかえしたなど、庶民的なエピソードも多い。
- ナシラーフのカーサー(坪井智浩)
- マフディー教に語られる人物で、五大預言者のひとり。ラスールより六百年ほど前に、内海東部で活動したとされる。
- マフディー教では、世界創造から数えて四番目の大預言者で、三人の先達が正しかったことを証明するため奇跡の力を神に与えられた男と説明される。彼は世界の終わりに際してはマフディーに先んじて再臨し、悪を滅ぼすマフディーのための準備と補佐をつとめる。
- ちなみに、彼の名前を西方共通語で読むと「ナザラのカスク」、ノマスクチュイ教でいう救済者ケースクの俗名となる。このことから、マフディー教徒はノマスクチュイ教徒を「未完の信心」と呼び、ノマスクチュイ教徒だけは奴隷となっても労役に手心が加わるなど、帝国の他の被差別階級とは違う扱いがなされる。
- マフディー(長島雄一)
- マフディー教に語られる人物で、「先導者」の意味。はるか未来、世界が荒廃した末にあらわれ、現世の悪を打ち倒して最後の審判へ人を導くとされる。
- ラスールは彼について「私などよりも、この世のすべての預言者よりもはるかに偉大なお方」と語ったといわれ、この他にも盲目的といえる崇拝の記述が聖典に著されている。
- 聖典によれば、彼は幼いころに幾多の苦難を味わう。だが、それによってみずからの使命を悟ってからは万人の上に立つ資質を身につけ、悪の軍団やその首領に惑わされた愚かな不信心者たちを粉砕するのだという。
- このあまりに大きな存在感のため、紛争でありがちな救世主を名乗る反乱軍リーダーは、マフディー教の信者が多い地方ではまだ現れていない。少しでも人間的欠点をさらけ出せば、すぐさま「ダッジャール」とみなされ、聖典に書いてある通りの作法で私刑にあう危険が高いためである。
- ダッジャール(三宅健太)
- マフディー教に語られる人物で、「偽者」の意。世界の終末にあらわれてマフディーを騙り、外道の術で人を惑わす大悪人とされる。
- ラスールもこの者については口を極めて罵るだけで、言行をまとめた聖典には具体的な描写がほとんどなく、ただ片目が潰れていて額に焼印が押されていると書かれている。
- このため、似た特徴をもつ者が現れると帝国ではつまはじきにされるが、法学者によると片目が潰れているのは「未完の信心」、額に焼印があるのは「知識奴隷」の比喩とされ、ノマスクチュイ教徒の知識階級、すなわち西方教会がマフディーを妨害することを予言しているといわれる。
- アクアヴィヴァ総長(中田譲治)
- ノマスクチュイ教西方教会の巨大修道会「モンマルトルのノマスクチュイ教友会」の総長。本名クラウディオ・アクアヴィヴァ。
- その権力は西方では絶大で、すでに教友会を通じていくつかの小国を乗っ取っており、西方教会教皇を動かして騎士団や艦隊を望む場所に送り込むこともできる。
- サフィエ皇后からヴェネタ経由で伝えられたネワロネ島の災厄を聞き、神聖同盟の軍事介入をたくらむ。
[編集] 地名・用語
- 帝国
- 物語のおもな舞台となる帝国。大陸中央部、ダーラルマフディー地方すべてを支配する。ここ半世紀で遠征を繰り返し、大陸西方にある「西の内海」の東部地帯も併合した。
- 公文書などには「世界の王の王にして最も偉大なるオットマーンおよびその正統なる後継者の帝国」と記されるが、帝国領内はもとより西方や東方にあっても、ふつう単に帝国といえばこのオットマーンの帝国をさす。西方も東方も、歴史上「皇帝」とよばれるものが立ったことはあったが、今は名乗るものがないためである。
- 帝都は初代皇帝が即位した町シウス。しかし西方の旧レムーサ帝国を併合してからは、その帝都だったノーヴァレムーサがひきつづき副都の地位をあたえられ、現在の帝国はこちらが政治経済の中心となっている。
- 帝家の祖オットマーン族長から数えると300年、初代皇帝オルハン戦士帝からでも270年の歴史をもち、安定した政権が大陸中央部の交通を独占しているため、周囲からみても豊かな国である。しかし超大国にふさわしい軍備も整えているため、周辺の国家は「同じ手を出すなら拳より右手」つまり戦争より交易を優先している。
- マフディー教の聖地シンクが領内にあり、教祖ラスールの子孫(アシュラーフ)一族は帝家と婚姻関係を結んでいるので、マフディー教は信者が多いだけでなく、もはや帝国の住民にとって生活の一部といえる。
- ただし、開祖オットマーンに臣従した「タタ人」でなければ出世は難しく、公用語もマフディー教徒の共通語といえる神聖ヤーリブ語ではなくセルチュク語(俗ヤーリブ語と東方ハン語の混合語)なので、聖地シンクをかかえるジャズイラや五千年の都市文明をほこるハーリディーヤなど南西地域の住民は、帝国の高官を見下しがちである。
- ノーヴァレムーサ
- 帝国の副都。帝都ではないが、現在では皇帝をはじめ、ほとんどの政府官人がここで政務をとる。
- もともとは旧レムーサ帝国の帝都。(オットマーンの)帝都シウスよりも圧倒的に発展していたため、レムーサを滅ぼした征服帝メフメットはノーヴァレムーサを副都に定め、政治経済の中心とした。
- レムーサの国教だったノマスクチュイ教東方教会の総本山があったので、今でも全地総主教庁はノーヴァレムーサに置かれている。このことから、東方教会は帝国の強い圧力をつねに受けている。
- ネワロネ島
- 内海東北部に浮かぶ小島。物語の舞台。
- 岩山と評されるほどにやせた土地が特徴。巨石文明の遺跡がある以外は見るべきものもなかったが、二百年ほど前から帝国商船の略奪をねらって西方の騎士団が要塞を築いていた。
- 百年近く前、騎士団は帝国軍の攻撃によって退去したが、島は急速にさびれる。その後今回の事件が起こるまで、帝国政府で島を気にするものはなかった。
- ハーリディーヤ
- 帝国の東端にある地域。豊かな土地で、隣国パールサとの領土紛争が続いていたが、ここ30年ほどは帝国が支配し、政情も安定してきている。しかしこの地域の治安を確実にするため、ソコルル大宰相はかなり神経を使っている。
- 外伝「Diggers'n'MySoul」の舞台。
- マディーナ・アッサラーム
- ハーリディーヤの中心都市。分かっているだけでも、マフディー教の二倍ほどの歴史を誇る古都。巨大な都市だが、それゆえに周囲から貧困層がながれこみ、過激派や武装組織が根を張っている。ソコルルはここに筆頭導師をおくりこみ、過激派の威信を失墜させようとした。
- 外伝「Diggers'n'MySoul」の舞台。
- プトレマイア
- 内海南東部にある都市。西方の英雄が築いたとされ、町並みの美しさが有名。東方教会プトレマイア総主教庁があり、西方との会談でも使われる。
- ヴェネタ
- 神聖同盟の加盟都市。同盟の金庫番としても有名。
- 小さな港町だったヴェネタは、中世に入り海運と海賊に重点をおいた経済で飛躍的に発展した。現在でもその気風は根強く、やっかみと軽蔑をこめて「金勘定と謀略にかけては西方一」などといわれる。
- パパポリス
- 神聖同盟の盟主。ノマスクチュイ教西方教会の教皇聖座を有する。
- 旧ロムラス帝国の帝都。帝国が滅びてからは近辺に教会領と同盟諸国が交錯しているが、政治力ではパパポリスが内海沿岸で随一とされる。モンマルトル教友会など、修道院の本部も多い。
- マフディー教
- 中世シンクの実業家ラスールを教祖とする宗教。大陸中央部で圧倒的な強勢を誇る。
- ラスールなど五人の預言者たちが言行によって遺した神の律法を守り、徳と信心を忘れずに生きれば、荒廃する未来にあって絶対唯一神シャダイが遣わすマフディー(救世主)が世界を終わらせる時、永遠の楽園に行けるという。来世利益的な一神教。
- 大陸中央部の宗教地図はほぼマフディー教一色に染まっており、特に帝国の領土とほぼ一致する中心部は「ダーラルマフディー(マフディーの家)」と呼ばれるほどである。しかし、東のパールサや西のマンスィーヤなど、帝国以外のマフディー教国もある。
- ラスールより先に現れたとされる四人の預言者は、ノマスクチュイ教の三大預言者および救済者ケースクと同じ人物をさすことがわかっており、ノマスクチュイ教の影響がうかがえる。
- ノマスクチュイ教
- 大陸西部で支配的な宗教。古代ナザラの宗教家カスクを教祖とする。
- マフディーではなくカスク(ケースク)を救済者(ノマスクチュイ。「嘘いつわりのない呼びかけ」の意)に位置づけ、また一定の偶像崇拝を認める点を除けば、マフディー教と似た教義をもつ(実際はマフディー教がノマスクチュイ教に似ている)。
- 古代ゲミニア帝国がロムラスとレムーサに分裂したとき、教団も東方と西方に分割された。その後西方ではパパポリス聖座、東方ではノーヴァレムーサ全地総主教庁をトップに独自の発展を続けていたが、ノーヴァレムーサ陥落とともに全教団の中心地がパパポリスに移る。
- ダルヴィーシュ
- マフディー教の異端派。清貧衆とも書かれる。
- 厳しい自然環境に身をおいて、人の内にある性質を見つめることで、人を創った神の意志を知ろうという托鉢の修道僧がまとまり、グループで放浪している。彼らすべてを率いる教団はなく、数十人から百人ほどの小さな旅行団に別れ、それぞれの団長と評定衆(幹部会)が行動を決定する。
- アシュラーフ
- ラスールの子孫たちの総称。社会的な地位は高く、帝国では帝家との婚姻が許される数少ない家系だが、経済的には困窮している家が多い。昨今では、賤民や奴隷上がりの裕福な商人などが、血筋に箔をつけるためだけにアシュラーフと縁組することもある。
- ベイ
- 地域の司令官や知事など、地方官の名。あるいは、社会で名誉ある人とみなされた男性への敬称。広域総督はベイレルベイ、特別区知事はサンジャクベイ、軍団長はマムルークベイなど、呼び方にいくつかのバリエーションが存在する。
- 悪魔
- マフディー教およびノマスクチュイ教に登場する、神に反逆する存在。カースクやラスールなど、預言者はたいてい悪魔から試練を与えられる。
- また魔術師が異世界から召喚した魔物も、この世界から逸脱している=神に反逆していることから悪魔と呼ばれる。かれらの故郷は、ふつう魔界と呼ばれる。
- 魔導説
- マフディー教およびノマスクチュイ教への疑問。口にしただけで異端とされる。
- どちらの宗教でも、神は祈りを聞きとどけるとされる。それなのに、助けを求めて神に祈る人を前にして、なぜ神は何もしないのかという疑問は、以前から提起されていた。そして従来は、悪魔が神の御業を妨害しているから救いが至らないという説が一般的だった。
- だが、魔導説では悪魔を「創造主」と位置づけ、そもそもこの世界を創造したのが悪魔だから人類は悪事をくりかえすのだ、と説いた。つまり唯一神を否定したのである。すぐに提唱者は処刑され、記録の抹消によって今ではその名前すら定かでない。
- 「魔導説」という呼び名は“この世は魔に導かれたという説”という本論をあらわすだけでなく、“魔に導かれて生まれた説”という非難もこめられている。
[編集] 単行本
話替社発行
- 第1巻:2669年09月
- 第2巻:2670年08月
- 第3巻:2671年10月
[編集] パイロット版
- ネクロネシアと基本的に同一の世界観を持つ。この作品では大魔術師ネワロネの生涯が描かれている。
[編集] Diggers'n'MySoul
- 本編終了後の世界を描いた外伝。全3巻。
[編集] ストーリー
- 本編で描かれた「ネワロネ島の怪」から十数年後。
- 帝国降伏十周年の記念式典にわいていた教皇都市パパポリスで、「怪」と同様の事件が発生する。東方との少ない折衝で耳にはさむ程度だった西方教会はなすすべがなく、またたく間に怪現象は神聖同盟諸国へと広まってゆく。
- 事態を重くみたアクアヴィヴァ総長は教皇と連絡をとり、教皇に仕える聖騎士を召集する。といっても、相次いで倒れてゆく人々の中に聖騎士も少なからず含まれており、けっきょく生き残りがいることを確認するまでに教皇庁は15か月を消費。その間に、神聖同盟諸国は無政府状態に陥っていた。
- いたるところに死が蔓延するなか、唯一惨禍をまぬがれたアルビオン王国に、二人の女性が向かっていた。
- 彼女たちの名は、“二ツ星”チヌレーノと“狂い咲き“ヒバナ”。共にこの怪現象を止めるべく、三人目のパートナー“外れの墓守”シャーベを迎えに行くためである。
[編集] 登場人物
- シャーベ
- 女墓守。本名シャーベ・ル=スコップ。
- アルビオン王国の北辺にあるインヴァネスの森で、早世した親から受けついだ集団墓地を管理している。インヴァネスの村人いわく「低地移民」で、名前の由来は先祖が仕えていた領主のスコップを守る役目だったかららしい。
- もちろん戦闘はスコップでおこなう。墓守などという仕事を一人でやっていたからか膂力はあり、白兵戦が得意。
- チヌレーノ
- 修道女。姓はない。
- 口減らしのためパパポリス近郊の教会に捨てられ、付属の孤児院で育ち聖騎士となっていたが、怪現象に遭遇し町でただ一人の生存者となる。その経験を買われ、敵地潜入の役目をおおせつかる。
- 旅がはじまったころは、田舎者まるだしのシャーベやそもそもどこの誰とも分からないヒバナに不信感を抱いていたが、彼女たちの戦いぶりを見てから徐々に考えを改めてゆく。流れ物の苗刀を使う。
- ヒバナ
- 鉄炮衆を自称する女。
- サイガの里、というエスパーニャ王国の寒村から出張。東洋からの移民の子孫で、脇に抱えたり型に担いだりする巨大な銃“イシビヤ”を得物としている。
- 戦闘時はその大筒を豪快にふりまわして周囲に散弾をあびせるが、そうでないときは豪快に笑って周囲に唾をとばす。機嫌がいいときは、いつも(大筒を担ぐため)異様に筋肉のついた右手で相手の背中をたたくので、チヌレーノは辟易している。
[編集] がんばれ女狐ちゃん
- 本編で描かれた「ネワロネ島の怪」につながる前日潭。
- 魔界ではすべての源とよばれた大帝ブラフマーが激務で昏倒し、誰かが副帝として政務を処理せねばならなくなった。いわゆる大空位時代の始まりである。
- 厄介なことに、副帝の有力候補は二柱あった。
- 一柱は、“明星”とよばれる、外様ながら容姿端麗、頭脳明晰、巧言令色ついでに逸物雄渾という誰がみても完璧なルシファー。もう一柱は“破壊神”のあだ名で知られる、強引に魔界を改革してきた譜代の代表格シヴァである。
- さらに、シヴァとならぶ譜代領主で穏健派の“守護神”ヴィシュヌがルシファーへ身を寄せ、以前からブラフマーの現状維持政策に不満を持っていた外様の大物“高い城の男”ベルゼバブがシヴァの支援を始めたことから、数々の血縁・地縁・法縁によって、魔界は混沌とした状況におちいってしまった。
- そんな中、格式はあるが領地があまりにも辺境すぎて政争と無縁だった妖狐の宗族ナリー家も、一門にうけつがれる高い魔力を目当てに両陣営から誘いがかかる。
- 頭領のミケツは悩んだ末、後継者のオーゲットスを武者修行に出してごまかした。家中のごたごたで参戦どころではないと言明したわけだが、当の本人はミケツから、内紛で手柄をたてられる程度の実力をつけるまで帰ってくるなと命じられていた。
- オーゲットスと家臣たちの孤独な戦いが、いま始まる。
[編集] アニメ版
[編集] 『魔法大系ネワロネ島』
[編集] スタッフ
- シリーズの原点といえるアニメ版『魔法大系ネワロネ島』だが、発表されたスタッフは関係者を驚かせた。
- 『ぱれっち☆ウィッチ』、『殺したいほど愛してる! The animation』に続き、問題作しか発表しないといわれた株式会社パッチガーデンの三作目という点もさることながら、美奈神やNET-ARROWといったパッチガーデンと関係の深い人員から「R」や景守渓など別分野で有名なクリエイターまでが一堂に会したことも、その理由だった。
- そして、癖の強さでも名高い彼らが破綻なく一本のアニメーションを制作できるのかという危惧もあったが、よくいわれる作画崩壊も超展開もなく、完成度の高い作品としてノベライズ・シリーズ化まで実現したのは周知のとおりである。
- これによりパッチガーデン、なかでもその主力製作班であるパッチワークスは大手と肩を並べる有名アニメーション会社として、その名声を確かなものにした。
- 原案:小幡庭太郎
- 監督:美奈神
- 脚本:美奈神・水上篤志・可兒歳蔵(可兒はアニメ版のスタッフとして公開されていたが、本編にはクレジットされていない。)
- キャラクターデザイン:NET-ARROW
- ビジュアル・ディレクター:景守渓
- 音楽:case_K
- アドバータイジング・スーパーバイザー:「R」
- プロデューサー:禾乃
- アニメーション制作:パッチガーデン
- 製作:MINAGAMI-Books
[編集] 外部リンク
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私はここで力尽きました。参加者のどなたか、書いて。
つーか、脳内キャストが有名人に偏りすぎててどうしようもなくダメな感。
